2017年11月12日日曜日

グラフィックデザイン史 素描

「風の街・福岡デザイン史点描」
第1章「「風の街・福岡デザイン史点描」

商業都市・福岡の生活風景を創造してきたデザイナーたちの系譜をたどりながら、デザインが下積みの仕事から時代の先端へと成長していく姿を見る。
 ここでは、印刷や写真など複製技術の発展と近代的商業空間の発展軸という二つの軸線の交点に近代デザインの展開が示される。当然、日本全体のデザインの動きとも絡ませながら述べていくことになる。・・・

天神モール計画

「風の街・福岡デザイン史点描」
第2章「見えない都市」

システムソフト SystemSoft

「風の街・福岡デザイン史点描」
第3章 「福岡発! デジタルデザイン革命」

今日にデザイナーが必ず使う「イラストレーター」「フォトショップ」(アドビ社)を日本で初めて日本語化して全国に向けて発売する。日本にDTP革命をもたらすきっかけを作った会社について述べる。

2017年11月5日日曜日

小池新二

「風の街・福岡デザイン史点描」
   第5章「九州芸術工科大学」     初代学長・小池新二をめぐって。
       

□1はじめに
 九州芸術工科大学(現・九州大学芸術工学部)と福岡市美術館の生みの親という、福岡において芸術に関わる二つの大きな足跡を残された小池新二先生とそのデザイン思想が本稿の主題である。
 アジアで初めての東京オリンピック(一九六四年)が開催され、日本が高度経済成長へと飛躍的な発展を遂げようとしていた六十年代、地元福岡では「九州国立芸術大学」誘致の気運が高まりつつあった。まずその流れを作り出したのは福岡文化協会(現在の福岡文化連盟)で、その嘆願書には当時の福岡の文化人の名が連なっている。やがてそれは産業界の要望や文部省の指示によりデザインを主とする「九州産業芸術大学(仮称)」へと構想が変わって行く。最終的に一九六八年(昭和四十三年)、「国立九州芸術工科大学」(現・九州大学芸術工学部、以下、芸工大とする)として開学する。ドイツのワイマールに創設されたデザイン学校バウハウスにならった日本初のデザインを専門とする国立大学の誕生であった。
 小池先生は、この間に調査委員や準備室長を経て、その初代学長に就任される。この時、六十七才であった。芸工大を退官されると、次に福岡市美術館の創設という大仕事に就かれた。一九七九年(昭和五十四年)秋、大濠公園のほとりに美術館は完成。そのオープニングに際して「アジア現代美術展」を企画、アジアに開かれた美術館という全国でもユニークのコンセプトを実現された。・・・・・・・・・

●理念としての渾沌
●ユートピアとしての自然
●ユートピアとしての共同体
●高次のデザイン



福岡デザイン史

「風の街・福岡デザイン史点描」が発刊されました。

発行日:2017・10・1
出版社:花乱社


このたび「風の街・福岡デザイン史点描」(花乱社)を上梓いたしました。

福岡の力強い発展を支えてきた様々なデザイン活動の輪郭をスケッチしつつ、

その底に流れるデザインの心について考えてみました。

本書が新たなデザイン活動へ向けて何がしかのヒントになれば幸いです。
 
(著者より)

●本の詳細は下記のホームページをご覧下さい。


◇福岡市内有名書店(金文堂、天神ジュンク堂、丸善など)

◇全国の最寄りの書店で申込み可能





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デザインとは、道具や建築や情報などを介して、自然と人間と社会の間に「風」という「生命」の柔らかな循環を創出することであり、その目標は人々の幸福で楽しい生活の実現である。そこで、特に西島伊三雄(グラフィックデザイナー)・柏崎栄助(岩田屋及びNICデザイン顧問)・小池新二(九州芸術工科大学初代学長)の三氏を結び、そこに広がる福岡のデザインの歴史的パースペクティブの輪郭を描くことを課題とした。さらに「生活」という原点に立ち、福岡のデザインを批評的に問うことがもう一つの課題でもあった。本書を通じ福岡の歴史的パースペクティブを吹き渡るたくさんのデザイナーたちの風を捉えて〝未来の風〟へとつないでいくことができれば幸いである。――― 著者より。

目次より主要テーマ(抜粋)
1・風がデザインした街
2・グラフィックデザイン史素描
 日本宣伝美術会の解散/複製技術の流入/活版印刷の発展/写真印刷の発展/商業空間の発展/商業美術理論の確立/戦前の図案家たち/焦土からの出発/日本宣伝美術会と二科商業美術部門/デザインの時代/西島伊三雄とその周辺/九州グラフィックデザイン協会

3・見えない都市
 記号都市/地域情報誌「シティ情報ふくおか」/天神モール計画/地下鉄駅シンボルマーク/町名街区案内板/動く記号・西鉄バス

4・福岡発! デジタル・デザイン革命
 パソコン誕生/システムソフト創業/ソフトウェアの時代/DTP環境の普及へ

5・インテリアショップNIC
 ニックのシンボル/創業へ向けて/企業造形とデザインセンター/九州デザインコミティ/小池岩太郎からメタボリズムへ/柏崎栄助と野生のデザイン/問題系としてのニック

6・九州芸術工科大学
⑴小池新二と芸工大~理念としての渾沌/⑵大阪万博と芸工大~太陽の塔と渾沌/⑶アメリカ実験映画と芸工大

7・共生の街へ
福祉とデザイン/図説自助具/デザイン九州場所/市営地下鉄七隈線/工房まる

8・ノート「交響する風景」
 

2013年1月17日木曜日

ARTing 9号は、2013年5月 「福岡の音楽文化」特集

特別増刊号「銀河系美術館」



2012.12発行


お問合せ ギャラリー風 (福岡市中央区天神 新天町:www.artwind.jp )