2009年12月3日木曜日

ARTing 第3号

ARTing 第3号は、12月25日発行予定ですすんでおります。
特集1:国境を越えるアート支援
特集2:映像の絶望と希望
紙上写真展「影の詩学」
など充実した記事が満載です。

2009年11月20日金曜日

第2号 巻 頭 言- 私のing ●由良 滋

 福岡の地を踏んでから今年で四十年、その間の私のARTing を振返ると二つのingで展開されていた。
 まずはDESIGNing ・ 設計活動、それは建築、記念碑、公共サイン、都心の遊歩道のデザインであり、次はRESTORing・保存運動、それは歴史的建造物の保存、城下町の景観保存運動であった。
 この二つのing を進めるに当たって大切にした事はもうひとつのing である。それは、住民と地域コミュニティの参加・PARTICIPATingで、そこでARTing が展開できたのであった。私はこれを『参加の意匠(デザイン)』と呼んでいる。
 ARTing 誌の発足に当たって、この地をこよなく愛し思う方々のこころと個性ある地域コミュニティの情熱がその支えとなり、創造活動が今後益々発展してゆくことを念じている。

 ARTing代表 ・ 由良 滋(建築家、九州芸術工科大学名誉教授)

執筆関係者一覧(2009年6月現在)

2009年11月14日土曜日

第2号 目次

巻 頭 言- 私のing ●由良 滋
*** GALLERY CROSSING ***
 堀尾寛太●アートスペース・テトラ
 田代一倫●アジアフォトギャラリー
 横尾 純●ギャラリーおいし
 大庭 豊●村岡屋ギャラリー
小箱●ギャラリーセレスト
 城戸佐和子・松澤亜州沙●ギャラリーSEL
 中村俊雅●ギャラリー風
 森 信也●早良美術館るうゑ
 ブース・エキシビション●共同アトリエ3号倉庫
 アルティアムプロスペクティブ●三菱地所アルティアム

* 特別寄稿 *
突然に降りてくるひとつのイメージ●小林康夫

混浴温泉世界の現場へようこそ●徳永昭夫
サスティナブル・アートな湯布院●裏 正亘
エッセイ・大妄想異文化交流●池松由理

*** 特集1 アートと場所 ***
写真家と場所●百瀬俊哉
突端に立つ写真●日高 優
脳とからだ~メディアと場所●井上貢一
インスタレーションと場所●平山隆浩
探し続ける場所とみつかったものについて●成清美朝
『場所』の残像●三原信彦
居場所としての建築●鮎川 透
〈新天町サンドーム〉設計への思い●安田祐嗣
写真の居場所・新天町の写真アーカイブス●脇山真治
空間の弁証法●円谷裕二
『絵画と場所』についての私的覚書き●古本元治
詩と絵「その場所」(二編)●金藤 櫂
舞踏と「場・所」●原田伸雄
どこにもない場所どこにもない絵画●武田芳明

*** 特集2 文字の宇宙 ***
デザインと墨道●平松聖悟(二代目眉仙)
手書き文字-カリグラフィーの世界●初島さつき
文字の次元●伊原久裕

スペインの一枚の写真●阿部直昭
アートの旅・ブリュッセル(ベルギー王国)●松田佳子
ニューヨーク、日々のくらしの中から●上田優子
北フランス便り●山崎誠一
** 執筆関係者一覧
エッセイ風あとがき●竹田 仰

第2号 あとがき 「編集室より」

【編集室から】
 最近、福岡ではギャラリーの数が増えアート活動が盛んになっているようですね、と言う声をしばしば耳にする。街中あrでは、建築からファッションまで斬新なデザインが人目を引いて賑やかだ。ゲームやメディア界においても全国から注目される街になっている。目立たないが、アートを支援するボランティアたちの活躍も忘れてはならない。世界的な経済危機の中にあってさえ、こうしたアート活動のエンジンが動き続けていることは実にいいことだと思う。
 本誌〈ARTing〉は、そんな〈現在進行形の芸術文化〉の生き生きとした現場を中心に、二十一世紀にふさわしいアートのスタイルを探ってゆこうとするものである。リゾーム状に増殖し拡大を続ける多様なアートが、時代に触れるその先端でどんな意味を発生しているのか、社会の中でどんな文脈を創り出そうとしているのか。― 今日、半歩先さえ見えない時代状況だからこそ、アートの足元辺り(=場所)からしっかりと見極めて行くこうした作業が必要な気がする。
 本誌は、いわゆる情報誌でもなく、学術論文集でもなく、また商業雑誌でもない。求められてはいるが成立しにくい雑誌である。しかも福岡初ということで道なき道。だが幸いにして多くの方々のご厚意によりパブリックな発行形態に向かいつつある。今後は、福岡のアート活動の現場をゆるやかにカバーしながら、時代のアートを共に創造し思考してゆく雑誌として、あるいはまた時代のアートのドキュメントとして、ゆっくり育てて行ければと思っています。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

2009年11月4日水曜日

2009年11月3日火曜日

松浦寿輝氏から

東京大学の松浦寿輝氏からお祝いのメッセージを頂きました。
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「創刊へのメッセージ」
                    松浦寿輝 

『 ARTing 』の創刊、心よりお慶び申し上げます。
21世紀アートの現場の最前線に熱い関心を寄せる一人として、
「無数の異なる声が交錯し響きあう場所」としての貴誌の今後の展開を、
手に汗握って見つめていきたいと思います。
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ARTing とは

●福岡初の芸術文化の総合雑誌
●「創刊号 序文」より 
ARTing とは、
現在進行形のアートである。
今、生まれつつあるアートである。
今、歩きだしたばかりの生きたアートである。

21世紀、
希望に胸をふくらませて迎えた世紀であったが、
時代はますます不透明不確実になろうとしている。
私たち人間は一体何処へ行こうとしているのか?
・・・だが、そんな時代だからこそアートの可能性を信じたい。
意識の片隅に置き去りにされてしまったものを、
増殖するメディア表象からこぼれ落ちてしまったものを、
アートはふたたび捉えかえしながら
日々に全身で行動し、想像し、創造を続けている。
しばしばジグザグの道に迷い前進をはばまれたりもする。
アートの概念それ自体もダイナミックに変容してゆくだろう。
そうやってアートは、
時代の先端で息づくリアルな感覚や思考の風に触れようとする。
もちろんここで唯一の答えを求めることはできない。
アーティスト、デザイナー、理論研究者、企業人ら、
多次元多様なARTing たちの
無数の異なる声が交錯し響きあう場所に
本誌がなれば幸いである。

ARTing 発刊


バックナンバーは、福岡県立図書館、福岡市総合図書館などで御覧下さい。

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               福岡市中央区天神2−8−136
      092-711-1510
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